かけがえのない思い出と故郷のお囃子


お祭りと少女

いろいろな出来事が起きて疲れて、でもそれを受け入れて大丈夫だよと自分に向き合っていたある日、私のこころは故郷の民謡のお囃子を欲していました。

今は便利になりましたね。地方の民謡の動画がたくさんyoutubeで見られる。むさぼるように次から次へと再生していました。

物心ついた時から、夏になるとリズムの良いお囃子が奏でられ、大人と一緒に踊っていたのですが、何十年たってもやっぱり血が騒ぎます。

音楽とともに、いろいろな楽しい思い出や、亡くなった祖母が民謡の踊りを教えてくれたこと、もう楽しかった子供のころには戻れないというもの哀しさ、当時はわからなかったけど両親は一生懸命育ててくれていたんだなあという数々の出来事がよみがえってきて、いつの間にか涙が溢れてきていました。

音楽ってすごいですよね、一瞬でいろんなことを思い出させてくれる。

気づくと一時間の時が流れていました。それとともに私のこころは癒されていました。

故郷にいたころは自分の住んでいるところの良さがわからなかったし、民謡の良さもわからなかったけど、離れてみてはじめてわかりました。

故郷ってかけがえのないものだったのですね。